ブランチビュー(ブランチ部品)を使って、自バインダの情報を表示させる方法をご紹介します。
今回は、備品管理台帳と利用申請を例として説明します。
概要
新規登録ボタンからは備品の台帳のみを登録し、各備品の詳細画面に表示されているブランチビューの新規登録ボタンから利用申請という運用イメージです。備品管理台帳なのか、利用申請なのかをプルダウン部品で判別するため、それぞれをビューに表示させることも可能です。
活用事例
- 備品管理と利用申請(状況)の確認
- 課題管理とタスクの進捗状況の確認
設定方法
※本記事では、備品の管理と利用状況を確認するバインダを設定していきます。
1.備品情報を掲載するレイアウトブロックの設定
1-1.管理番号に自動採番部品を設定
1-2.備品名はテキスト(1行)を設定
他、必要項目を設定
2.利用状況を管理するレイアウトブロックの設定
2-1.利用申請に必要なステータス・利用者・返却予定日等の項目を追加
2-2.備品名はテキスト(1行)部品で設定
3.連携するためのレイアウトブロックを追加(最終的には非表示設定)
3-1.バインダ参照部品:台帳情報紐づけリンク
参照先バインダ:自バインダ
※ビューが設定できない場合、一度フォームを保存してから再度設定してください
3-2.テキスト(1行):文書紐付け(備品名で紐づけて管理します)
評価式を設定 :3-1で作成したバインダ参照部品から備品名(台帳情報)をlookup
lookup(3-1の部品ID,1-2で作成したテキスト部品ID)
3-3.2-2で作成した備品名(利用状況)のテキスト(1行)部品に評価式を設定
評価式:3-2で設定した部品IDを参照
3-4.プルダウン部品設定:文書種別
プルダウン:台帳情報 と 利用申請(履歴)の2つをセット
4.フィルタを設定(3つ作成)
4-1.フィルタ名:台帳情報あり
対象項目:台帳情報リンク(3−1作成した部品)
比較方法:値がある
4-2.フィルタ名:種別:台帳情報
対象項目:文書種別(3−3で作成した部品)
比較方法:次のいずれかに一致する
検索条件:台帳情報
4-3.フィルタ名:種別:利用申請(履歴)
対象項目:文書種別(3−3で作成した部品)
比較方法:次のいずれかに一致する
検索条件:利用申請(履歴)
5.ビュー設定(台帳情報と利用状況の2つ用意)
5-1.ビュー名:台帳情報
表示項目:備品名など必要項目を設定
フィルタ:4−2で作成したフィルタ
5-2.ビュー名:利用状況
表示項目:ステータスや利用者・返却予定日など必要項目を設定
フィルタ:4−3で作成したフィルタ
6.フォーム定義で、ブランチビューとフィルタ設定
6-1. 1で設定した管理番号(自動採番)に評価式設定
※管理番号は台帳の文書のみに付与するため
評価式設定:条件:種別:台帳情報 評価式:clear()
6-2. 3−3で作成したプルダウン部品に評価式を設定
評価式設定:条件:台帳情報あり 評価式:"利用申請(履歴)"
評価式設定:条件:なし 評価式:"台帳情報"
6-3.レイアウトブロックを追加しブランチビューを選択
ブランチバインダ:自バインダ
ビュー:5−2で作成したビューを選択
バインダ参照している部品:3−1で作成した部品を選択
登録ボタン:表示するにチェック
登録ボタン(日本語):利用申請
7.部品制御でレイアウトブロック表示・非表示設定
7-1.備品新規登録時のみ表示させる設定
レイアウトブロック:台帳情報・台帳情報表示用 を選択
条件(フィルタ):種別:台帳情報
7-2.利用申請(履歴)のときに表示させる設定
レイアウトブロック:利用申請(履歴)
条件(フィルタ):種別:利用申請(履歴)
MEMO
利用申請用のワークフローを作成し、4−3で作成したフィルタを開始条件に設定することで、部品台帳記入時は申請不要・利用申請時はワークフローを回付させる運用も可能です。
プロセスの開始条件を制御することはできますか