今回は、サブプロセス機能を使って「複数の部署での並行承認をする方法」について説明します。
サブプロセスを使って別々でワークフローを回付する方法についてはこちら(サブプロセス機能とは)をご覧ください。
A社企画部で、新商品企画販売のワークフローを作成しようとしています。
1つの新商品企画販売の計画に、3つの部署それぞれで実施するワークフローが4種あり、申請者が作成した「製品企画書」を各部署のワークフローで回付します。
(企画部内確認/販売・マーケティング部ワークフロー/生産部ワークフロー/企画部内申請)
※下の図の▶をクリックしてアニメーションでイメージを確認してください。
このような申請の場合に、すべてを順番に実施すると時間がかかってしまいます。
サブプロセスを活用して一部の承認を並列にすることで、より素早い回付が可能となります。
目次
使用するサンプル定義
今回の動画で使用しているバインダ、プロセス、サブプロセス(2種)の定義です。
サブプロセスを設定済みですので、ダウンロードして、設定動画と併せて確認してみましょう。
新商品企画販売ワークフロー(sdpファイル):新商品企画販売ワークフロー.sdp
サブプロセス機能の活用例
A社の「新商品企画販売のワークフロー」について、サブプロセス機能を活用した場合の動きを確認してみましょう。
企画部の確認後、販売・マーケティング部と生産部には同時に確認・承認を回付します。
両方の承認が終わったら企画部に戻り、最終承認を実施する、という流れを実現することが可能です。
サブプロセス機能を利用し、2つの部署のワークフローを並列して実施する
※下の図の▶をクリックしてアニメーションでイメージを確認してください。
サブプロセス機能を使った動きを動画で見てみよう
では実際に動画で、複数のワークフローが連携し、並列して実施される動きを確認しましょう。
メインプロセス「新商品企画販売」で企画部内の確認が完了すると、その他2つのサブプロセスが開始され、終了するとメインプロセスでサブプロセス起動ロボットのアクティビティが終了し、企画部内での申請に進みます。
実際の設定方法
メインプロセス「新商品企画販売」にて、企画部内の確認が完了したらサブプロセス起動ロボットが作動し、その他プロセスが開始され各プロセスが終了するとサブプロセス起動ロボットが終了するように設定していきます。
設定の手順
- サブプロセスを設定したい箇所で[+]をクリック
- アクティビティ名を入力し、種別で「サブプロセス起動ロボット」を選択
- [適用]をクリック
- サブプロセスの終了条件を選択し、[サブプロセス追加]をクリック
- 「業務名」の検索窓にサブプロセスとして設定したいプロセス名を入力し、[検索]をクリック
- 該当のプロセスのチェックボックスにチェックを入れ、[追加]をクリック
- ※設定するサブプロセス分「手順⑤と⑥.」を繰り返す
- メインプロセスからサブプロセスへ引き継ぎたい値を変数マッピングにて設定
- [適用]をクリック
- 遷移元と繋げて、遷移矢印の名前とキーを入力し[適用]をクリック (※前のアクティビティから遷移先を結合する)
- 遷移先と繋げて、遷移矢印の名前とキーを入力し[適用]をクリック (※後のアクティビティへ遷移先を結合する)
まとめ
- 各部署で実施される複数のプロセスを連携し、並列して実施させることができる。
- サブプロセスがすべて終了するまでメインプロセスで次のアクティビティへ進めないようにすることができる。
- 各サブプロセスごとに、メインプロセスから引き継ぐ値を設定することができる。