承認ルートの推奨設定を教えてくださいの記事ではフィルタと評価式を使って承認ルートを設定する方法などを紹介しました。
ここでは、「テキスト(1行)」部品※のバインダ参照機能を使って、申請バインダと承認ルートマスタバインダを紐づけ、承認ルートを取り込む方法を紹介します。
※旧フォーム定義での「文字列入力ボックス部品」となります。
「承認ルートマスタバインダ」と「申請系汎用バインダ」の紐づけ方法
「テキスト(1行)」部品のバインダ参照機能を使って、参照元文書と同じ文字列を持つ文書を自動参照することができます。
ここでは、部署IDを共通の文字列とすることで、申請者に応じた所属部署の承認者がセットされる仕組みを紹介します。
設定の流れ
- 承認ルートマスタの設定
部署、部署ID、各承認者の部品を用意し、各部署ごとに文書を登録。
※部署IDは「テキスト(1行)」部品にする。 - 申請バインダの設定
部署、部署IDの部品を設置
※部署IDは「テキスト(1行)」部品にする。 - バインダ参照の設定
申請バインダの部署IDの部品に、承認ルートマスタの部品IDを参照するよう紐づけ。 - 評価式の設定
申請バインダの承認者欄に承認ルートマスタの値をlookupする評価式を設定する。
承認ルートマスタの設定
承認ルートマスタバインダに、それぞれ設定したい部署と部署ID、承認者を登録します。
部署IDを設定する部品は必ず「テキスト(1行)」部品にしてください。
部署IDは評価式で取得します。
※この事例ではアカウント番号を部署IDとして利用しています。
申請バインダの設定
申請バインダでは申請者、所属部署、所属部署IDを用意します。
ここでの所属部署IDが承認ルートマスタとの共通の文字列となります。所属部署IDは必ず「テキスト(1行)」部品にしてください。
バインダ参照の設定
申請バインダの所属部署IDから承認ルートマスタの部署IDに対してバインダ参照を設定します。
- バインダ参照「使用する」をオン
- 参照先バインダに、承認ルートマスタバインダを設定
- 必須ではありませんが、自動再計算をオンにすると、マスタのデータが更新された際に、こちらにも自動的に変更が反映されます。
- 参照先部品には、ルートマスタの部署IDを選択してください。
さらに評価式の設定を開き、部署部品からIDを取得する評価式を入れます。
評価式の設定
各承認者部品に参照先バインダの値を取得する評価式を設定します。
一次承認者の例
関連情報
- バインダ作成ガイド
└部品の詳細情報 >バインダ参照の方法 - ブランチ部品を利用し参照バインダのビュー画面を表示させる方法