承認者が不在で承認を急ぐときなど、設定されている承認者のスキップが必要になることがあります。
そういう時に便利なプロセスの遷移先を変更(スキップ)する設定を説明します。
特定の条件でプロセスの遷移先を変更する方法
特定の条件でプロセスの遷移先を変更する方法は、2つあります。
フィルタ定義でプロセスの実施ボタンを出しわけて、遷移先を変更します。
●メリット
フィルタ定義とプロセスの表示条件を指定するだけで実現できます。
承認の実施ボタンを2つ作成しフィルタを作成し、表示条件に設定するだけです。
●デメリット
一括承認する際には、実施ボタンを出しわけできません。
承認ボタンが2つ表示されてしまい、どちらを押せばいいかわからない
※実施ボタンの表示条件は、モバイルアプリ、Teamsには反映されません。
設定手順
- 遷移先を変更するフィルタを作成する
- 各アクティビティへの遷移矢印を引く
- それぞれのボタンが表示される条件を指定する
イベントハンドラで条件を判定し遷移先を変更する
プロセスの遷移先を汎用ロボットにて変更します。
●メリット
一括承認の際に実施ボタンを出しわけできます。
承認ボタンが1つだけ表示されるので、ユーザが迷いません。
●デメリット
同一承認者が一括承認する際には、実施ボタンを出しわけできません。
設定手順
- 遷移先を変更するアクティビティの前に汎用ロボットを追加
- 汎用ロボットにイベントハンドラを記載する※
- それぞれのボタンが表示される条件を指定する
※イベントハンドラ
<イベントハンドラ> <条件判定> <条件> <文字列AとBは等しい> <A><文字列 value="A"/></A> <B><文書部品 document="doc01" item-id="10028"/></B> </文字列AとBは等しい> </条件> <真><遷移先 key="APPROVE_2nd"/></真> <偽><遷移先 key="APPROVE_3rd"/> </偽> </条件判定> </イベントハンドラ>
「部品id=10028の値がA」かどうかの条件で、Aの場合は「2次承認アクティビティ(承認ルートA)」へ、Aでない場合は「3次承認アクティビティ(承認ルートB)」への承認ボタンが出るように設定されます。