1. この記事の目的
本記事では、基本編に続きPractical AIを用いての文書評価について説明します。
- 文書の内容を客観的に評価する
- 誤字脱字や表現の不備を発見する
- 論理性や構成の課題を明確にする
- 改善案を自動で提案する
※PAオプション機能の基本操作については
ユーザーズガイド
を参照してください。
※プロンプトによる文書作成については
プロンプトガイド基本編
を参照してください。
2. 評価編:抽出データの活用
ここからは、抽出したデータをもとに「評価・分析」を行う方法を説明します。
2-1. 想定シーン
基本編では、領収書の内容をシンプルに抽出し、各項目へ登録する方法を確認しました。
ここからはさらに一歩進めて、抽出した内容に対して評価・分析を行う方法を試していきます。
今回はより多くの項目を持つバインダを利用し、内容の詳細な解析や評価が行えるようにします。
ヒヤリハットのバインダを作成し、添付された内容をもとに情報を抽出し、その内容に対して評価・分析を行うケースを想定します。
データを登録するだけでなく、原因や対策の妥当性を確認し、業務改善に活かすことを目的としています。
2-2. 使用バインダとデータサンプル
ヒヤリハット管理用のバインダを想定します。
「発生日」「件名」「事象」「発生原因」「対応内容」「再発防止策」など、複数の項目を持つバインダです。
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添付ファイルサンプル
2026年4月1日 発生日:2026年4月1日 事象:作業エリア内の通路を歩行中、床に置かれていた工具につまずき転倒しかけたが、手すりにつかまり転倒を回避した。 発生原因:作業終了後の工具が所定の保管場所に戻されておらず、通路上に放置されていた。また、作業後の点検・整理の確認が十分に行われていなかった。 対応内容:該当工具を直ちに回収し、所定の保管場所へ戻した。関係者に対してその場で注意喚起を実施した。 再発防止策:作業終了時の5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)チェックリストを導入し、通路上の障害物ゼロの確認を徹底する。また、定期的な安全パトロールを強化する。
2-3. ベースとなるプロンプトを作成する
基本編で作成したように、まずはデータ抽出の指示をプロンプトに書いてみましょう
# 役割 あなたは、高度なデータ処理・検証・登録を行うアシスタントです。 テキストデータを解析し、必要な情報を構造化し登録します。 # 入力データ 誤認識・欠損・表記ゆれが含まれる可能性がある。 # 指示 以下の2ステップで実施。 ## データ抽出 下記方法でデータ抽出を行うこと。 ### 抽出項目 - 「1.事象」 - 「2.発生原因」 - 「3.対応内容」 - 「4.再発防止策」 - 最初に出てくる日付を発生日として抽出 - 報告内容から適切な件名を設定すること ### ルール - 不明確な項目は不明とする
実際に作成されたプロンプトはこちらです。
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▼ データ抽出の実施結果
上記のプロンプトを使用してデータ抽出を実行すると、各項目に情報が整理されて登録されます。
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2-4. 評価機能を追加する
▼ 評価結果の出力先部品を追加する
評価機能を利用する前に、AIが生成した評価結果を保存するための部品をバインダへ追加します。
今回の例では、以下の部品を追加しています。
- 原因に対するチェック:発生原因の妥当性評価を保存
- 対策に対するチェック:対策内容の妥当性評価を保存
- 類似見直し:再発防止の観点を保存
- 検索キーワード:検索用キーワードを保存
- 報告サマリ:報告内容の要約を保存
これらの部品は、後続のプロンプト設定でAIの出力先として指定します。
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▼ データ抽出プロンプトに評価機能を追加する
前項で追加した部品へ評価結果を出力するため、AIプロンプト管理画面を再度開きます。
AIが自動で入力する項目に以下の部品を追加します。
- 原因に対するチェック
- 対策に対するチェック
- 類似見直し
- 検索キーワード
- 報告サマリ
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既存のデータ抽出プロンプトへ下記の評価・分析用の指示を追記します。
## 評価 - 「2.発生原因」は分析が十分か - 他に考えられる原因がないか - 「3.対応内容」は原因に基づいているか ## 類似見直し - 見直しの観点を上げる - 最低5つ ## キーワード 最大3つまで選択 安全 生活 工事 注意不足 再発 ## 要約 300文字以内で要約 ## 出力 - 原因に対するチェック (10293) - 対策に対するチェック (10295) - 類似見直し (10299) - 検索キーワード (10300) - 報告サマリ (10301)
評価:原因や対策の妥当性チェック
類似見直し:再発防止の観点出し
キーワード:検索性向上のためのキーワード
要約:簡略化された内容の表示
出力:データ登録先の指定
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▼ 評価機能を追加した実施結果
評価機能を追加したプロンプトを実行すると、データ抽出に加えて評価・分析結果も出力されるようになります。
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2-5. 評価結果のまとめ
評価機能を追加することで、以下のような違いが生まれます。
追加前:
- データの転記のみ
- 内容の妥当性は人が判断
追加後:
- 原因・対策の内容チェック
- 見直し観点の提示
- 検索キーワードの自動付与
- 要約による一覧性向上
このように、評価機能を追加することで「単なるデータ登録」から
「判断支援・業務品質向上」まで実現可能となります。
【免責事項】
本ページの内容とサポート範囲について
本ページでは、SmartDBのPractical AIオプションにおけるプロンプト設計の一般的な考え方をご紹介しています。
当サポートでは、仕様やエラー対応などの技術的な内容を中心にご案内しており、プロンプトの個別設計や最適化に関するご相談についてはサポート対象外となります。
プロンプト設計は用途によって最適解が異なるため、本ページの内容やフリーミアムプランの無料枠を活用し、実際に試しながら調整いただくことを推奨しております。