1. 記事の目的
本記事では、Practical AIのプロンプトの作成方法について説明します。
- 添付ファイルの内容を自動で読み取る
- 必要な情報を正確に抽出する
- 各項目へデータを自動入力する
- 入力内容をすぐに活用できる状態にする
※PAオプション機能の基本操作については ユーザーズガイド を参照してください。
2. 基本編:データ抽出の設定
ここからは、AIを活用して添付ファイルの内容を読み取り、データを自動入力する方法を説明します。
2-1. 想定シーン
添付ファイルを用いる業務の代表例として、経費精算が挙げられます。
経費精算では、添付された領収書や書類の内容を手入力する必要があり、
作業に手間がかかるだけでなく、入力ミスも発生しやすくなります。
Practical AIを活用することで、
添付ファイルの内容を自動で読み取り、必要な項目へデータを入力することが可能になります。
本記事では、経費精算のバインダを例に、添付された領収書の内容を自動で読み取りたいケースを想定して説明します。
2-2. 使用バインダとデータサンプル
経費精算バインダ
「申請日」「領収書添付欄」「タイトル」「詳細」「金額」などの項目を持ったバインダです。
添付ファイルサンプル
20XX年XX月XX日 件名:株式会社サンプル商事株式会社 詳細:業務用備品購入および出張時の交通手段として利用した公共交通機関の運賃精算 金額:1,200円
2-3. 設定(作成アシスト)
まずはバインダのプロンプト作成アシスト機能を使用します。
難しいプロンプトを直接書く必要はなく、「実現したい内容」を文章で入力するだけでプロンプトが作成されます。まずは気軽に文章からプロンプトを作ってみましょう。
まずは以下のように入力してみます。
「領収書の内容を読み取り、項目に自動で入力したい」
2-4. 作成結果
上記のような簡単な指示からでも、基本的なデータ抽出が可能なプロンプトが自動生成されます。
しかし、この段階では以下のような課題が見られます。
課題:
- AIが出力/チェックする部品が一部設定されていない(申請日)
- 抽出したい項目が不明確
- 出力結果にばらつきが生じる
このままでは、文書登録時の内容にもばらつきが生じます。
2-5. より正確な指示を入力する
これらの課題を解決するために、AIへの指示を具体的にします。
主に以下の項目を意識します。
役割:AIが何をするかを定義
入力データ:誤認識などの前提を共有しデータソースを明確に指示
抽出項目:取得する情報を明確化
ルール:判断基準を統一
出力:データの各登録先を明確に指示
上記のように指示すると、以下のようなプロンプトになります。
# 役割 あなたは、請求書や領収書の情報を正確に読み取り、指定された項目に自動的に転記する業務を担当する専門家です。 # 入力データ - 領収書添付 (10283) 誤認識・欠損・表記ゆれが含まれる可能性がある。 # 指示 以下の2ステップで実施。 ## データ抽出 テキストから必要な情報を抽出し、構造化する。 ### 抽出項目 - 申請日 - 件名 - 契約の内容 - 金額 ### ルール - 領収書の内容に誤認識や欠損がある場合は、可能な限り正確に情報を補完してください ## 出力 - 申請日 (10129) - タイトル (10281) - 詳細 (10278) - 金額 (10287)
2-6. 詳細に作成指示した結果
より具体的に指示した場合の結果です。
改善後のポイント:
- 参照部品が明確に指示されている
- 目的がはっきりとしている
- 入力内容に不足があった場合の指示が明確である
指示を具体化することで、データ抽出の精度が向上します。
2-7. 登録結果
作成したプロンプトを使用し、実際にバインダへデータを登録した結果を確認します。
文書新規登録画面から領収書情報を添付させる
添付ファイルを読み取った結果が各項目へ反映される
入力した領収書の内容が、それぞれの項目へ自動で反映されていることが確認できます。
2-8. うまくいかない場合(読み取り結果の確認)
想定通りに動作しない場合は、AIがどのように入力内容を認識しているかを確認します。
確認用として、事前に「読み取り結果」というテキスト複数行部品を作成し、AIが認識した内容をそのまま出力する設定を行います。
例:テキスト複数行部品「読み取り結果(10285)」へ出力
## 出力 - 読み取り結果(10285) - 入力された情報をそのまま項目に登録する
これで領収書の情報がどのように読み取られているか確認が可能です。
確認ポイント:
・どのように読み取られているか
・見出しや構造の認識
・想定との差異
読み取り結果を確認したうえで、抽出項目やルールを調整することで、精度を向上させることができます。
【免責事項】
本ページの内容とサポート範囲について
本ページでは、SmartDBのPractical AIオプションにおけるプロンプト設計の一般的な考え方をご紹介しています。
当サポートでは、仕様やエラー対応などの技術的な内容を中心にご案内しており、プロンプトの個別設計や最適化に関するご相談についてはサポート対象外となります。
プロンプト設計は用途によって最適解が異なるため、本ページの内容やフリーミアムプランの無料枠を活用し、実際に試しながら調整いただくことを推奨しております。