SmartDBをご利用いただき、ありがとうございます。
2021年12月3日よりご利用できるSmartDBのリリース情報をご紹介します。
機能追加・改善
プロセスで回付した文書の関連文書をプロセス内で利用できる対応
これまで、プロセス定義の中では「開始文書」か「文書作成ロボットで作成した文書」のいずれかしか利用することができませんでしたが、今回の対応によって「これらの文書がバインダ参照している文書」も扱えるようになりました。
本機能を利用すれば、マスタ文書を参照した申請書の回付後、承認された場合のみマスタ文書を自動的に更新するような業務フローも実現可能となります。
プロセス定義の基本情報設定画面にて、「関連文書格納先」の項目が追加されて、バインダ参照部品と文書変数のマッピングを行うことができます。
文書変数に代入した後は、開始文書などと同様にアクティビティの文書情報格納先やイベントハンドラでも利用することが可能となります。
なお、関連文書の文書変数への代入は下記のタイミングで実施されます。
- 業務開始時
- アクティビティ実施時(実施ボタンのイベントハンドラ実行前)
- 新イベントハンドラ <関連文書再取得/> の実行時
ブランチ部品の新規登録ボタンが表示制御に対応
ブランチ部品に「登録条件」の項目を追加して登録ボタンの表示を制御できるようになりました。
※ここでの登録ボタンは新規登録ボタン・一括登録ボタンの両方を指します。
親文書が完了状態になった後はブランチ文書を登録させないようにするなどの制御が可能となります。
制限事項
- 新規登録時には文書の値が未確定のため、フィルタにはマッチしないため登録ボタンは表示されません。(今後改善予定)
- 編集時には編集開始時の状態で登録ボタンの表示は制御されます。編集中にフィルタの条件を満たしても登録ボタンが操作できるようにはなりません。
- 本機能での対応はブランチ部品における登録ボタンの表示制御のみです。
ブランチバインダ側での文書登録は抑止できません。
複数文書を一括操作するRestAPIの追加
これまでは1文書ずつを更新する必要がありましたが、複数の文書を1トランザクションで一括更新するRestAPI documentsを追加しました。
対象の文書は複数のバインダにわたって指定することも可能です。
詳細な利用方法はRestDocをご参照ください。
注意事項
- トークンを利用して、非同期モード(async=true)で実行した場合に権限チェックに失敗する不具合を確認しています。次回リリースでの不具合修正を予定しています。
ブランチ評価式による編集衝突処理の改善
branch('sum'... などのブランチ評価式を利用している場合、ブランチ文書の追加や更新が行われた場合に該当評価式が再計算されます。親文書の編集中にブランチ評価式が再計算されることによって、編集衝突が起きて文書が登録できなくなる事象が発生しやすい状態になっていました。
これを、文書の編集中にブランチ評価式が再計算されても編集衝突が発生せずに文書が登録できるように改善しました。
その他の改善
- α版・β版機能の改善
新フォーム定義(β版)の改善について
今回のリリースで下記の大きな対応が入っています。ぜひご確認くださいませ。
- 部品名と並び順の見直し
部品を追加する際の部品名と並び順を大幅に変更しています。 - ブランチ部品対応
ブランチ部品(ブランチビュー)に対応しました。
併せて、評価式画面からブランチ評価式も定義可能になっています。 - バインダ参照機能の対応
文字列入力ボックス(テキスト(1行))でのバインダ参照機能と、バインダ参照ボタンの検索ボックス設定に対応しました。
検索ボックス設定についてはさらなる改善を検討しています。
不具合修正
- アカウント連携のCSV入力で上長・上長代行が重複して登録できてしまう不具合を修正
- アクティビティを一括実施した際に表示メッセージが異なる場合がある不具合を修正
- 文字列入力ボックスのバインダ参照機能において参照先部品の内容が重複してしまう場合がある不具合を修正
- モバイルでサブプロセスが実施できない不具合を修正
- 特定の条件で帳票出力したファイルが開けない場合がある不具合を修正
- 途中の文書が論理削除されていても多段参照できてしまう不具合を修正
- バインダ参照している文字列入力ボックスが評価式に表示されない場合がある不具合を修正
- 【β版】新フォーム定義の複数の不具合を修正
その他内部的な対応(クリックで開きます)
画面上の影響ありませんが、今後の機能リリース対応や内部的な改善について記載します。
- バインダ参照機能で参照先部品が削除された場合のエラーハンドリングを改善
- CSV入力のRestAPI対応の準備
- 基盤更新に向けた準備
- 運用監視の強化に向けた複数の改善
- SmartDBとLuxorの組み合わせへの改善
- 長過ぎる検索キーワードのハンドリングを改善
ドキュメント更新情報
リリースに伴い、下記のガイドを更新しました。機能の詳細はガイドをご覧ください。
※リリース内容の反映はリリース日から最大1週間程度で反映しています。
次回のリリース
次回のリリースは 2021年12月10日 です。
プロセスの担当者通知の宛先と文面のカスタマイズ機能を予定しています。
また、来週のリリースにてメールアドレスの入力値チェックを厳しくし、「@(アットマーク)が複数含まれる」パターンをエラーとする予定です。通常指定できないメールアドレス形式ではありますが、すでに利用している場合は更新できなくなりますのでご注意ください。